残酷な神が支配する(6)の詳細情報



アメリカへ帰国したジェルミは、ドラッグに溺れ体を売って暮らしていた。
一方、とうとうグレッグの犯した罪を認めたイアンは、ジェルミを追ってボストンへと渡る。
二度とおまえの痛みに目をつぶらない。
そう誓ったイアンは、ジェルミをイギリスへと連れ帰り、カウンセラー・ペネローペの元へと通わせる。
バレンタインの双子の兄・エリックや、ナディアの妹・マージョリーらと新たな人間関係を築き始めたジェルミだが、心はいまだ悪夢に囚われたままであった。
更正を約束し、ハムステッドでイアンとの新生活を始めたジェルミ。
しかしそれは、ドラッグと売春に溺れる生活に戻りそうになる危うい日々であった。
そんなジェルミを救おうとするイアンは、逆に彼の心の闇に引きずられるようにして肉体関係を結んでしまう。
金を払ってまで関係を続けようとする、この欲望は愛なのか…? 嵐のようにおしよせる混乱と苦しみの中、イアンはナディアに別れを告げる。
イアンとジェルミ、迷走する二人の感情は、ナディアを巻き込み、新たな苦悩を生み出そうとしていた。
ジェルミへの愛を伝えたイアンと、イアンを愛していると言いながらも、彼の思いを拒絶するジェルミ。
二人は失踪していたナターシャと、リン・フォレストの森で再会を果たす。
ナターシャとの会話の中で、ジェルミだけでなく、自らの心にも深く暗い空洞があると知ったイアンは、過去の出来事の真の意味を探るため、再びジェルミにグレッグとの関係を語らせる。
しかし、その先に光が見えると信じての対話は、マージョリーの突然の自殺未遂により、出口すらみえなくなっていく。
苦しみながらも、過去を語り続けるジェルミ。
ジェルミはかつてお互いに心の傷をかいま見たことのあるバレンタインに会うため、エリックとともにスエーデンを訪れる。
エリックとの再会で、言葉を取り戻したバレンタイン。
彼女の告白から、彼女が抱える罪と罰、そして勇気を知ったジェルミは、イアンに対する依存から脱却するため、復学の準備を始める。
手の届かない場所で回復し、距離を置こうとするかのようなジェルミにイアンは…!?復学したジェルミが突然ハムステッドのイアンの元へ戻ってきた。
それは、あの自動車事故からちょうど一年がたった日であった。
悪夢の中で、遭難するかのような数日の後、ジェルミは己の罪を知る存在であるイアンが「必要だ」と告げる。
傷つき戸惑うイアンを利用することで過去の記憶を封じ込めたジェルミ。
だが、カウンセラー・ペネローペの言葉が呼び水となり、サンドラに対する思いが爆発してしまう。
追憶の中に現れる、グレッグ、サンドラ、そしてジェルミとイアンの真の姿と愛とは…!?続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60014421

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